WBC
WBCの決勝の試合は何度見ても気持ちがいい。が、実はリアルタイムでは見てなかった。ちょうどその日は大阪へ行く用事があり移動中だったから、テレビを見ることができなかったのだ。と、もっともらしい理由を言っているが、実は見られなかったというよりは見なかったという方が正しいかもしれない。多分見ることができる状況であっても見なかっただろう。
私はいつもスポーツ観戦で優勝がかかったような重要な試合は緊張しすぎて見てられないのだ。サッカーワールドカップの時もそうだった。でも気になるから途中でチラチラとスマホで途中経過をみたりはするのだか、試合結果を知ってから後でじっくりと見る。こんな見方をするなんてほんとのファンじゃないと怒られそうだが、まあ、わたしは雰囲気とかお祭りが好きな普通の人と自覚している。にわかとも。
多分、多くの人がそうであったと思うが、普段野球はあまり見ないけれども、今回のWBCは面白かった、感動したという声はよく聞いた。やはりオリンピックや世界大会という大きな試合は、メディアも取り上げるし、人は勝負ごとには熱くなるし、自分の国が注目されるのは嬉しい。一生懸命な人の姿に感動し酔いしれ勇気をもらう。これは自然な感覚だし素晴らしいことだと思う。
一方で、わたしの身近にはあまり興味を示さない人もいた。国際大会はあまり興味なく、それより地元チームを応援するほうが重要だと考える人。どこにいっても皆、野球の話題になって、話にのらないといけないような雰囲気が嫌だという人も。あるいは、これは想像だが、日本が日本がと国の威力をアピールするのはあまりよい感じがしない(スポーツと言えど)とか、ウクライナがまだ大変なのに浮かれてはいられないと思う人も中にはいるだろう。
まあ、色々な見方があっていいのだけれど、少なくとも私は、侍たちから、自分も仕事頑張ろうと勇気をもらったのはまぎれもない事実だ。そして何よりも印象的だったのは選手たちのベンチでの笑顔。とてもチーム全体が調和しているようだった。いわゆるチームワーク。お互いわだかまりのない、信頼しあう心理的な安定が、はたから見てもわかった。
実はこれが当たり前だけど一番大切なことだと思う。自分の身近なのところでも時々、嫌な気持ちになったり、不信感というような事が起こるが、そこをしっかりと繕わないと、家庭でも仕事でもうまくいかない。そんな時はとことん話しあう。これは私には非常に大事だしであり有効なことなのだ。その後は笑顔でできるだけ相手の立場、思いにも寄り添ってあげる。今回の侍ジャパンはダルビッシュがリーダーシップをとりチームを上手くまとめたようだ。見習うことも多い。
今回の侍ジャパンは、春の、私の背中を押してくれるさわやかな風だった。この一風を忘れず、新しい年度始まりも頑張りたい。そして、プロ野球の公式戦も始まる。メジャー組も国内リーグも、代表に選ばれた選手も、そうでない選手も活躍を楽しみにしている。