ときめきトゥナイト 二次創作

スマホを見る俊蘭

ChatGPT

以前、話題のChatGPTで、「ときめきトゥナイトの二次創作を書いてください」とお願いしてみました。順に出てくる文字を追って読みましたが、ん?なんか全然違う….俊も蘭世もでてこないし、設定もまるで違っていて…全然ときめきトゥナイトではありませんでした。思わず笑ってしまいました。でも文書自体は、間違いがなく、てにをはも完璧で、日本語は上手く書けていました。

そして、もう1つ「ハリーポッターのファンフィクションを書いてください」と英語で聞いてみました。こちらは登場人物や設定はある程度合っていました。やっぱり世界的にメジャーなので、ChatGPTもちゃんとデータ学習していたようです。

ときめきトゥナイトについては、まだChatGPTは、データ学習していなかったようです。「ときめきトゥナイトの二次創作を書いてください」と聞いただけだったので、もう少し名前とか設定の情報を与えて聞けば、ぽくなったかもです。

こんな感じで、ChatGPTもバラツキがあるし、まだまだ人間が書いた方が上手いな、私の二次小説の方が、今のところは全然いいじゃんと思ったのでした。

私が書いた二次小説「ネクタイの1日」は、ときめきトゥナイト1部〜3部と番外編、「ときめきトゥナイトそれから」を読まないと書けないエッセンスがたくさん含まれています。

チューリップ柄の布、緩いネクタイ、ロールキャベツとニラレバ炒めとほうれん草のおひたし、美味しいとも言ってくれない真壁くん、結婚しても真壁くん呼びの蘭世、アイタック(愛良と卓)、等々。

きっとあのシーンや名前のことだと、思い出しながら、みなさん読み進めてくれたんじゃないかと。

さらに、ときめきトゥナイトではない、他の話の要素も、入っています。例えば、「少し喋っただけで汗が出た。もっと勉強しなければいけないと思った」のセリフは、実際”プロボクシングの発展を応援する国会議員の会”に出席したプロボクサーの方が、会議の後のインタビューで発した言葉。

また、真壁くんが思わず蘭世を抱きしめるシーンは、ちょっと大人な描き方をしましたが、これは、映画「おくりびと」を参考にしました。主人公が、おくりびととしての仕事に就いて、亡くなった方に対する初めての経験にショックを受ける。そして仕事を終えて妻が待つ家に帰り、思わず妻を強く抱いてしまう…

真壁くんが、いかに苦手な仕事に我慢し、家に帰ってホッとしたかを表現するのに、このシーンを思い出し、調べながら書きました。

ちなみに余談ですが、以前、私は、おくりびとのこのシーンここまでの描写いる?と思ったのですが、旦那はこれは要る(わかる)と言ってました。ただの興味本位ではなくて、主人公の心理描写として大事な視聴者の共感に訴える表現ということなんでしょう。

こんな感じで、いろいろな要素を含め、調べながら、試行錯誤しつつ、文章を練って、この作品ができあがったわけです。拙いながらも。そして、私独自の感性と挿絵のイラストが相まって、私オリジナルの作品ができたのです(正確には二次創作のオリジナルですが)。なので、簡単にChatGPTでは細かなオリジナリティのある文章が書けるとは思いません。でもひょっとしたら、もっとChatGPTが進化して、ときめきトゥナイト全巻学習して、私の感性とイラストの絵柄と拙さも学習させたら、できちゃうのかなと思いました。そして、「一週間に一度のペースでアップしてください」というプログラムを組んだら、勝手にやってくれるのかな。

そしたら私はすごく楽ができて、自分が読者になって楽しんじゃますね。

しかし果たして、それは楽しいのか。いや、私は作る過程を楽しんでるんだから、そんな風にできた作品を読んでも全然楽しくないと思います。達成感とか自己満足感とか、そういうものがいいのであって。

しかも、それをなんの注意書きもなしに勝手に世に出してはいけなでしょう… 

こう考えると、いま言われているChatGPTの問題、怖さというのもわかる気がします。便利な面がある一方、デメリットもたくさんある。色々な意見があると思いますが、私はどちらかというと反対です。便利とか効率とか生産性とか求めすぎなくてもいい社会がいいなと。「うさぎとかめ」のかめさんのように、自分のペースで楽しくおおらかに頭と体を動かすことを大切に生きたい、生きていける社会がいいと思うのです。

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