ドレッサー
先日書いた小説、「ネクタイの一日(2)」の最後に、ドレッサーで髪をとく蘭世を書きましたが、今どき寝室にドレッサーってあまりないよなあと思いながら書いてました。
鏡台とも言い、桐ダンスとあわせて嫁入り道具ですが、とても昭和なイメージです。私は結婚する時、桐ダンスは買いましたが、ドレッサーは買いませんでした。化粧は洗面台でパっとするだけなので、買わなくて正解だったと思います。桐ダンスもその後の引っ越しを機に、一つは捨ててしまいました。私が買った時期は、嫁入り道具揃える習慣の最後あたりだったのではないのかな。今ではあまり揃えることはなくなりました。
今では要らない代表のようなものですが、それが小説や漫画では何かと都合がいいのです。夫婦二人で話をする場面でまず思い浮かぶのが、ドレッサー。私も昭和の人なので、昔の漫画やドラマのイメージがすり込まれているようです。今回の「ネクタイの1日2」とクリスマスの時期に書いた5コマ漫画「バトンタッチ」でもドレッサーを登場させました。
「ネクタイの1日(2)」の方では、真壁くんがスマホを使いこなしていて現代なのに、昭和感もありで、チグハグで自分で笑えてきました。
「ときめきトゥナイトそれから」でもブラシを持ってる蘭世のシーンありました。真壁くんがボランティアに行くのを、蘭世が、いいよという場面。だからいいのだ。
ところで、ベッドで本を読んでる真壁くんの絵、寝る前の蘭世と真壁くんの夫婦感がね、なんともいいんです。描いてみたかった。